唾液リスクテスト21
Caries Activity Test 21Buf


1.はじめに 2.使用方法 3.原理 4.むし歯との関係

提供:ウィルデント


1.はじめに
 現在,活動性試験(むし歯になりやすさを調べるテスト)は 数種類発売されていますが,操作性や価格の面からも,歯の健康 フェスティバルや学校歯科など,公衆歯科衛生への応用には限界がありました。
 そこで,簡単で短時間判定が可能CAT21Bufを商品化しました。



2.使用方法
1.チューイングペレットを3分間噛みながら唾液を採取用のカップに入れます。
2.採取した唾液を試薬の入ったテストチューブの2/3目盛(1ml)のラインまで入れます。
 (採取した唾液を入れにくい場合,スポイトを使用してください。)
3.チューブの蓋をして底の試薬が完全に溶けるまで良く振ります。
4. 唾液の気泡がなくなったら,直ちに色見本と比べます。
(少なくとも,1時間以内に判定して下さい。)
(むし歯になりにくい場合は色が赤く,むし歯になりやすい場合は黄色に変色します。)
5.結果は,判定結果表に記入し,患者さんに渡します。



3:原理
グラフ1
グラフ2
 砂糖を食べると口の中の酸の強さは急激に強くなり,pH5.4より 強い酸で歯が溶け出します。
(最近の研究では,生えたての永久歯や乳歯は,pH6.0で溶けると されています。乳歯や生えたての永久歯がむし歯になりやすいのは, このためです。)
 この状態が約20分間続きます。
 そして唾液により,口の中の状態が元に戻るのは約1時間後です。 すなわち口の中の状態が,酸性に傾いている間は,歯が溶かされ続け むし歯になりやすいと言えます(図 左上)。

 このテストは,唾液が口の中の状態を元に戻す能力(唾液緩衝能) を調べるものです。たとえば,甘いものを食べて酸ができても,唾液 によって中和され流されます。ところが,唾液の量や質に問題がある 場合,甘い味が口の中に残り,歯の表面が酸性に傾き,むし歯になり やすいと考えられます(図左下)。


4.むし歯との関係
 中学生を対象とした研究において,本テストの結果が悪い者(黄色)ほど むし歯が多く(6.7本),このテストとむし歯との間に,強い関係のあること がわかります。また幼稚園児でもむし歯との関係が強いことが示されています。
(岡山大学歯学部小児歯科)
グラフ3




文献
1.岡崎好秀ら:中学生における唾液緩衝能テストと齲蝕罹患状態の関係について,小児歯誌,38:615-621,2000.
2.岡崎好秀ら:中学生における唾液緩衝能テストと齲蝕罹患状態との関係について 第2報カリオスタットテストと唾液緩衝能テストの組み合わせによる効果,小児歯誌,38:1000-1005,2000.
3.岡崎好秀ら:新しい唾液緩衝能テストに関する研究 第1報幼稚園児におけるCAT21Bufテストと齲@罹患状態との関係,小児歯誌,39:91-96,2001.



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